へびがモノを飲み込むという行為に興味があって手にとってみました。
白黒単色のヘビの世界と、飲み込まれたモノの楽しい色の世界、そして単純なヘビの形と、飲み込まれたモノのカタチを楽しみながらページをめくります。飲み込んだ理由や飲み込んだモノによって変わるヘビの表情も楽しい。
でも、途中からヘビが違うモノにも見えてきます。それは、好きな彼女(?)を飲み込み、早く走りたいから車を飲み込み・・・果てには太陽まで飲み込む。その姿が、何故か人間と重なって見えたのです。
一緒に選んだ15歳の娘も、なんか怖いけど面白くて好き、と。
小さな子どもにも、その面白さがきっと伝わる絵本で、ずーっと長い時間そばにおいて、読むたびに深い味わいを与えてくれる一冊だと思います。