6年生の読み語りに持参しました。
とても気持ちのいい、春の晴れた朝でしたので、
「今朝 窓から外を眺めた人はいますか?」って聞いたら
朝は忙しいんでしょうね。誰もいませんでした。
我が家は目の前が海岸。東北の震災のあと、津波が怖くなって、毎朝無事に目覚めた事に感謝と安堵の気持ちでいっぱいになります。
そして、何度、海岸が目の前なここを離れたい気持ちになったか・・・
毎朝欠かさない、窓の外をながめるたびに、複雑な気持ちなんです。
でも、それでも私の気持ちには関係なく、朝日はのぼり、変わらぬ景色は季節で色だけを変えていきます。
最近では、「やっぱりここがすき」だっていう思いもあります。
東北の被災者の方の気持ちを、静岡に住む私が真に理解することはできないと思います。経験した方々だからこそ感じる思いでしょうから。
でも、この絵本に出会って、自分の住むこの土地で、不安に駆られながらも毎日の平凡な暮らしを送れることにこんなに感謝できるようになって、ほんの少しでも東北の皆さんのココロに寄り添える事はできたかもしれないな・・・と感じました。
重い感想になってしまいましたが、
朝の始まりに、とても美しい色彩に溢れたこの絵本はいいですね。
子供たちの反応は、静かな顔でしたが、時折教室の窓にそっと目をやる姿がチラホラみられました。
読み終えたときの、なんとなくすがすがしい6年生の表情がとても印象的でした♪