作者が中東ヨルダンに滞在して見聞した、人々の生活に基づいた作品。
ベドウィンという、遊牧民族の、12歳の少女ハナンの生活が描かれます。
ハナンは、稼ぎの少ない両親を手伝い、学校に行かずにヒツジ放牧を任されているのです。
砂嵐、夏の渇水など、厳しい砂漠の様子がわかります。
そして、イスラム教のラマダーン(断食月)。
厳しい規律を、子どもも守るのですね。
ハナンが大事に育てた子ヒツジたちも、売られていきます。
いけにえ祭りなど、独特の風習から、ハナンはヒツジ肉を食べる意味などを知るのですね。
12歳の少女の生活、ということで、世界の子どもたちの様子を知るきっかけになりそうです。