懐かしい。
佐藤さとるさんの作品は、子供の頃からずっと読んで大好きです。
ひょんなことから、ぼくは、おしゃべりする不思議な「かんづめ」を見つけます。
「かんづめ」の声によると、遠い宇宙のはてから来たらしい。
そして、かんづめに聞いた話として、物語は進んでいきます。
@の「タイムマシンは川に落ちた」では、
モモの形をしたタイムマシンを発明したフジタ博士のおはなし。
タイムマシンを発明して、600年昔にもどる際に、
あかんぼうになってしまって・・・とここまで聞けば、
あとはどうなったか想像できますよね。
B「いなくなったどろぼう」は、物を小さくする光線をだす懐中電灯を
発明したどろぼうのおはなし。
これはちょっととんまなどろぼうさんで、面白しろかったです。
C「おしゃべりなカビ」は、宇宙をただよってきためずらしいカビのおはなし。
算数の問題の答えを書いてくれたり、おしゃべりをしたり・・・
こんな利口でおしゃべりなカビがいたらいいな〜と、
羨ましくなりました。
奇妙で面白くて不思議な話がいっぱい詰まってます。
ひょっとしたら、知らない間に、こんなかんづめが地球に来ているかも
知れませんね。
なんて、想像するだけでワクワクしました。
今、宇宙にも人類が行ける時代に、
今の子どもたちは、どう感じるでしょうか。
宇宙に気持ちをはせて、存分に楽しめたらいいですね。
やはり、かんづめの中はすごかった!
本書は、1967年の作品を、加筆、修正をしたものです。
挿絵は、見たことあるな〜と思っていたら、
佐藤さとるさんの絵本「ふっくらふしぎなおくりもの」の絵で
お馴染みでした。