私が小学生の時に読んだ本が新装版として出版されていました。
大好きだったお話。特に「とんがりぼうしの高い塔」を読んだ時の衝撃は、30年以上経った今でも忘れられません。
そして、今読んでもやっぱり面白い!
まず、「かんづめ」が宇宙からやって来たという設定がユニークです。
そして、主人公のぼくと、そのかんづめとの出会いも興味深くて、どんどん話に引き込まれていきます。
そして、かんづめから聞いた話が5話。いずれも不思議で面白いお話です。
ちなみに息子は「タツオの戸だな」がちょっと難しかったみたいでしたが、この本を通して、「宇宙」という未知なる世界を色々考えるきっかけとなったようでした。
SFと、日本のお伽話と、児童文学。これらが上手く融合された、SF小説の入り口となる本だと思います。
挿絵は、昔読んだ村上勉さんの絵でなかったのが残念でしたが、新装版にふさわしく、今の小学生に馴染みやすい絵柄になっていると思いました。