『まりーちゃんとひつじ』の作者による作品で、図書館の「新しい本コーナー」で見つけました。
我が家の子ども達には「まりーちゃん」シリーズは今ひとつ受けなかった(もう少し小さいときに読ませたかった)ので、どうかなあと思いましたが、私が手放せなくて借りてきました。
結論は、とっても素敵!
好きなものが次々に挙げられていくだけの内容なのですが、なんといっても、あのまりーちゃんそのものの絵がとにかくかわいいの。「すき」というのも、ただ物の羅列ではなくて、その物に対する視線が温かいのです。そしてそれを好きであることの喜びを謳いあげているのです。
好きな物に出会えた喜びや、それが存在することに対する感謝などもあり、愛に満ちた絵本になっています。
『サウンド・オブ・ミュージック』の中に出てくる「私のおきにいり」という歌にも似ています。
「まりーちゃん」が好きな人には、とても嬉しい一冊です。そして、そうじゃない人も、何だか心があったかくなる一冊です。