いじめというほどではないけれど、
何となくいじりやすい友達・・・という扱いをしていた少年達。
何となく対等の扱いを受けていないというのを知ってしまった母親の怒りと悲しみが、
少年達だけでなく、読んでいる方にも痛いほど伝わってきました。
それでもヨースケが友達でいたいと思ってくれていた気持ちや、
母親の切なる思いが少年達に押し寄せてきた時、
きっと少年達はとてつもなく大きな成長をしてくれたに違いありません。
人はこうやって成長していくのでしょう。
親の目線でこの本を読むと、
苦しい、哀しい、切ない気持ちが先に立ってしまいますが、
子供の目線で読むのであれば、
きっと子供達なりの友情も感じ取れるのではないかと思います。