1965年の作品の復刊です。
ジャングルの中に落ちていた赤い傘を巡る騒動記です。
なるほど、傘の使い方を知らなかったら、確かにこんな発想をするでしょうね。
もちろん、一番のエピソードはへびくん。
体が濡れないよう、傘に巻き付いて歩いていたら、しっぽの骨が折れてしまったんですって。
え?ヘビに骨があったっけ?と思って調べたら、ちゃんとあるんですよ。
このあたりは科学的でちょっと安心しました。
中くらいに偉いライオン先生、カンガルーの看護婦さんと、
ユニークなキャラクターも面白いです。
クジラの往診の様子もユニークですね。
そんな中、淡々と佇む赤い傘。
その存在感がいいですね。
やや古風ですが、丁寧なストーリーがいいと思います。