けんたは、ある日浅瀬に迷い込み動けなくなったいるかを絵描きのおじさんと助ける。
数日後、けんたが釣りをしているとイルカが、やってきて一緒に遊ぶ。
夏の終わりごろ、嵐がやってくる。けんたは、イルカのことが心配になり、絵描きのおじさんのところへ相談しに行く。おじさんは、けんたにオカリナをくれた。
けんたが、海べで、オカリナを吹いているとついにイルカがやってくる。
夏休みに海で思い切り遊ぶ少年の姿。そして、朴訥とした絵描きのおじさんのけんたを見守る温かい眼差し。けんたとおじさんの思いを受け止めるイルカ。
なんだか、読んだあとにとてもすがすがしい気持ちになった。
3人の静かで、温かい心の交流を感じられる絵本です。
ひと夏の体験を通して、けんたがとても成長しただろうなと思った。
自分の子供にも、大自然の中でこんな経験をさせてみたい。