多分誰でも話の途中で結末が分かってしまうと思います。
あくまでも個人的な感想ですが、
あ〜あ、そういう結末だったらつまらないな〜と思いながら読み進めていくと、本当にそういう結末だった…。
結末が予想出来ることそのものは仕方ないんですが、
そのパターンは使い古されているものでした。
予定が変更になる前の主人公の元々のお願いも結局非常に即物的…。
母猫が病気である設定と何の絡みもないところが大いにひっかかりました。
それに骨を兄弟みんなの前で見つけておきながら、願いはあくまで自分の欲望を満たす為だけのものでした。だからこそそれはだめになってしまうのかもしれません。
この行為に違和感を感じないような幼い主人公のイラストだったらここまで気にならなかったかもしれませんが、この本のイラストでは主人公は子供っぽく描かれてはいません。
タイトルと表紙を見て勝手に名作的な感動を期待したので、がっかりしてしまいました。
イラストに関しては、衣装や建物のセンスもキャラクターの表情も豊かで、本当に素晴らしいです。