ぬいぐるみのくまくんが散歩中、森の中から鳴き声が聞こえてきたのです。
気になって、森の中へ入ったくまくんは、白い6匹のねずみたちと出会います。
迷子になったというねずみたちなのですが、早速天敵が!
そこでくまくんが、ねずみたちを隠すわけなのです。
隠すと言っても、体を丸めているだけ。
それを、雪の玉とか卵だとか言って、フクロウやキツネ、ヘビをだますのですね。
繰り返しの展開が愉快です。
加えて、びっくりするほどリアルな動物たちの姿が、物語をスリリングにしています。
ヘビの姿には、私もドキッとしてしまいました。
無難なラストですが、そこまでの過程が実にリアルで面白かったです。
つい、クマくんやねずみたちと一緒にドキドキしてしまうと思います。
絵がはっきりしているので、読み聞かせにもいいですね。
たっぷりとスリリングに読んであげてほしいです。