なんとなく「正しい○○」と言われると、マニュアル本やハウツー本と思ってしまうのは私が大人だからでしょうか。
表紙を見たときの第一印象はまさにそういった感じでした。
でも実際にこの本を手にとって読んでみると、そういった最初の印象とはまったく逆であり、また、人生においてマニュアルというものの不要さをシニカルに表してある本だということに気づき、ハッとさせられます。
だって、ただしい怪獣とのつきあい方や変身の仕方なんて、普通は思いつきもしませんもの・・・
現実に実現できるものも書いてあります。
例えばテレビの見方とか箸の使い方とか。
それだけを聞くとまさにマニュアル本のようですが、どれにもちゃんと笑える「オチ」があります。
息子はそれを見て、わざとマネしてみせました。
わざとマネをしてみて、そのとおりにするといかに不便かということに気づいたという、なんだかこの本に「してやったり!」と思われているような気がしてなりません。
少し漢字が多く、小2の息子ではわからない表現がありましたが、私といっしょに読んで楽しみました。
夫がテレビに向かってつっこんでいるので「うるさいなあ」と言うと、「正しいテレビの見方だぞ」と、笑って反論されたり、何かと話題がひろがる絵本です。
家族そろって楽しめますよ。