4歳の息子と一緒に試し読みをしました。
松成真理子さんの絵は、他の絵本でも好きでしたので、
ページをめくるのが楽しみでした。
働き者のじいさまとばあさまと、となりのじいさまとばあさまの
違いがはっきり分かり、子どもも分かりやすかったようです。
擬音語もたくさん使われていて子供はしっかりと聞いていました。
シロが亡くなる所では、息子は悲しい顔をして私にしがみついて
来ました。その場面では、良く見ると松の木の所に雨が
降っているんですよね。シロの涙のようで切なくなります。
臼を焼かれて灰にされてしまった所の場面では、白い背景に
じいさまとばあさまの涙が沢山描かれていて、
本当に悲しくなりました。
となりのじいさまとばあさまが、臼を使っているときに、
ねずみがひっくり返って伸びている所が面白かったです。
最後に見事な桜の木が出てくるので、クイズは桜の木と
息子が答えるかと思っていたら、シロのお墓には松の木が
あったとちゃんと覚えていました。
みるなのくらのお話も、もっと月ごとに見開きのページで絵を
見たかったです。最後のページのお月さまと景色のバランスが
素晴らしくてしばらく眺めていました。
私が読み聞かせをしている小学校では、1年生の国語の教科書に
昔話を楽しもうという項目がありました。
小学校に入る前に昔話に親しんでおくと教科書の
内容にも入りやすいと思いました。
この作品は、親子でも楽しめますし、昔話に慣れるのに
良い絵本だと思います。