「はなさかじいさん」のお話しは自分も小さい頃から何度も読み、聞かされ、よく知っています。でも「なぜ、灰を撒くと桜の花が咲くんだろう?」と小さい頃から不思議に思っていました。それをきちんと知ることなく大人になってしまいましたが、巻末にある作者による「おうちの方へ」という作品の紹介を読んで知ることができました。子犬が箱にのって川上から流れている理由もきちんと説明されています。
子供たちに昔話を読むということは、先人たちの想いを伝えることだという石崎さんのメッセージに感動しました。私はつい知ったつもりになって、お話しをはしょったり、昔話の本を読むこと自体をおざなりにしていました。これからはじっくりと絵を見て昔に想いを馳せ、セリフを気持ちを込めて声に出して読もうと思います。もっと昔話を読みたくなりました。