昔話といえば、はなさかじいさんは有名だと思いますが、大人になって読むと、こどもの頃とはまた印象が違いました。こどもの頃は、暗いお話しだという印象はなく、確かにシロは亡くなってしまうけど、最後には綺麗な桜が咲いて、美しいお話しといった印象でした。でも、今読むと、最後の桜の美しさの中に、儚さを感じました。
最初は優しくあたたかい印象の絵ですが、となりのおじいさんが登場し、だんだんと悲しいお話しになっていきます。2歳には、そういった悲しい部分がまだちょっと理解できなかったかもしれません。でも、昔話って、目安の時期はあると思いますが、絶対にこの年齢の時にはこのお話しということではなく、成長とともに何回も読み直していくべきものなのかなと思います。昔話は、意味深い内容のものが多いと思うので、こどもの成長の段階によって、いろいろな感じ方をして、いろいろなことを学びとってくれるんじゃないかなと思います。はなさかじいさんを読んで、そんなことを考えるきっかけになりました。