日本昔話の代表作といってもいいくらい、とても分かりやすく良いお話です。
欲のない心優しいおじいさんとおばあさんにだからこそ、おおばんこばんが次々に与えられ、それを真似しようとするなまけもののおじいさんとおばあさんはあまりにひどすぎます。シロが亡くなってしまったり切ない部分はありますが、悪いことをした者にきちんと罰が当たるところはスカッとします。そして、最後にシロが見せてくれた満開の桜で心が救われたような気持になります。
善悪の区別等、はなさかじいさんから子供も何か感じとってくれるのではないでしょうか。
また絵の描き方もすごく素敵です。おじいさんやおばあさんはとても優しく描かれていて、風景の配色も素敵でまず一目で好きになりました。
悪いおじいさんたちも、見た目で悪さが分かるように描かれているのも良いです。満開の桜は見事です。
読みやすく、語りやすいリズミカルな文章で、読み聞かせ本にとても向いています。定番の一冊にしたい本になりました☆