今回の本は、守り人シリーズの外伝になります。
外伝とはいえ、守人シリーズ同様、女用心棒のバルサが出てくるだろうと
思っていたのですが、バルサの登場は2、3回ほどしかなく、バルサ不在で
ストーリーはどうやって盛り上がるのだろうと不安だったのですが、
読み進むうちにやっぱり、ハマってしまいました。
外伝では、新ヨゴ皇国の皇太子チャグムと、星読博士であり、チャグムの
学問の師、相談役であるシュガがおもいっきり大活躍します。
成長したチャグムの姿、そして正義感溢れる言動、行動に拍手!!
シュガとチャグムの絆も今回の作品でよく解り、ある種の感動もあります。
「精霊の守り人」の時に不思議な力に目覚めてしまったチャグムですが、
その経験からさらに視野の広い見解ができるようになった印象があります。
サンガル国王の次男、タルサンとの関係も上手く描かれているなと思います。
常に前作のストーリーを踏まえた上で続いているこのシリーズ作品、
本当に実によく出来ている作品だと思います。
これが児童書だなんて信じられません。大人でも十分楽しめる作品です。
次回作も是非読んでいきたいと思います。