精霊の守り人シリーズ、4作目。
1作目『精霊の守り人』で、バルサに守られた皇太子、チャグムが主人公です。
チャグムの国、新ヨゴ皇国では、皇帝は聖なる存在。皇室に生まれた者は、世の中から隔てられ「皇帝」としての教育を受け、育てられます。
チャグムは、そこから逸脱した皇太子(『精霊の守り人』に詳しい物語があります)。その生い立ち、聡明さ、激しく清らかな心、そして本作に至るまでに背負ったもの・・・とにかく魅力的な人物に成長しました。
そのチャグムが、皇帝の代理として南の隣国、サンガル王国へ旅をし、陰謀に巻き込まれます。
物語の舞台は、地理的にも時間的にも、さらに広がり、この広大な世界がどう動いていくのか、チャグムはどうなっていくのか・・・読み始めると止まりません。
睡眠不足覚悟、の一冊です。