夜眠っている間に見る夢。
子供の頃はしょっちゅう見ていた気がするのに、大人になると見る回数が減ってしまうのはどうしてなんでしょう。
朝になると「見たような気がするのに、よく思い出せない」こともしばしば。
そんな時はもしかしたら、ゆめうりふくろうが夢を持って行ったせいなのかもしれませんね。
森の大きな木のうつろ(うろ)に住むふくろうは、『うつろのゆめや』というお店を開いています。
ここは動物達に夢を売るお店。
ふくろうは毎日朝方村へ出かけ、眠っている子供達から抜け出して空に昇ってきた夢をつかまえては、うつろに持ち帰るのです。
今日もゆめやにはお客さんがやって来ます。
私達が見る夢には、現実とはつじつまが合わないものがたくさんあります。
見ている最中は必死なのに、目が覚めてみて「なんであんな夢見たんだろう?」とおかしくなってしまうことも多々あります。
でもそんな夢こそ動物達の役に立っている、なんて素敵ですね。
『ねずみの天ぷら』の夢を読んでみて、「なるほどなぁ」と納得させられました。
ずいぶん昔に書かれた絵本のようですが、そんな印象は全く受けませんでした。
動物達の様子が生き生きと描かれていて、今でも十分新鮮に感じられる一冊です。