回文絵本と言うと、ただただ回文が羅列され、面白おかしく終わってしまう類いが多いような気がしていました。が、この絵本、スゴイんです。ちゃんと物語仕立てなんです。夏休みになったケンタ君へまだ一度も会ったことのないタカおじさんからの招待状。”回文島”でケンタ君次々に回文を試行錯誤しながら作って、ついには言葉の探検に魅了されていく様子が描かれています。読んでいるこちらも頭を使いながら、こんなのも出来るね〜とケンタ君に教えてあげたいほど。”回文”のとっかかりに、”回文”ってすごく面白いモノが実感できます。ついでに語彙が沢山増え、言葉遊び、楽しさ満点です。