ロフティング――ドリトル先生のお話を書いた人だけあって、これも動物と人間のおばあさん(100歳!?)の物語です。
ドリトル先生は動物の言葉を話しましたが、こちらは、動物たちがしゃべります。
農場に一人で暮らすおばあさんが、日課のお散歩に出かけるのですが、途中で雲行きが怪しくなり、大風が吹き荒れる! いっしょに暮らす三匹の動物―― 犬のパンク、アヒルのポンク、ブタのピンクは、おばあさんがつまづかないように、気をつかいます。三匹のおしゃべりを通して、それぞれのキャラがきわだっているのが、動物好きのロフティングならでは!
大風で家が壊れてしまい、家に住めなくなったおばあさんを、なんとか助けようと奮闘する三匹。特に、ブタのピンクには脱帽でした!
ロフティングの線描きの絵が、ほほえましいユーモアにあふれています。
年老いた一人暮らしのおばあさんを愛しむ動物の心と行動に、心が癒されます。
文字が多いのですが、小さな本なのと、きれいな日本語なので、平がなが読めるようになった小さな子に、ぜひ読んでほしいと思いました。
大人同士のプレゼントにも可愛いくておすすめ。