がいこつさんのエンジョイライフが書かれているのかしら?という予想を裏切り、読んだ後はシュールでシニカルな雰囲気に包まれてしまいました。子供は「ガイコツになる前にだって好きな女の子と遊べるのにね」と納得しない様子。がいこつになったら(既に死んでしまっているのですから)死ぬのも怖くないし、誰かに石をぶつけられたって平気・・・の所などは、もしかしてとり方によっては死を肯定しているのではと思われる方もいるでしょう。でも何度か読むうちに、これはこれでやはりがいこつのエンジョイライフが書かれていることに気づきます。だって自分ががいこつになり、思いきりブランコをこぐ場面(絵本の一場面)を想像してみて下さい。風がすーすー抜けて、爽やかで絶対気持ちいいはずです。