ユーモアのあるかわいらしい挿絵に惹かれて手に取りました。小さな子どもがもつ不安な気持ちに寄り添って、「だいじょうぶだよ」って励ましてくれるような、やさしいストーリーでした。
新しい町に引っ越してきた男の子。明日から学校なのに一人も友だちがいないことを嘆いています。近所を一回りしに出かけた少年は、街角で「ネビル」と叫びました。すると、見知らぬ男の子が一緒に叫んでくれます。女の子もやってきて声を合わせて「ネビル」と叫びます。すると次々子どもたちがやってきて、「ネビル」に興味津々。まだ見ぬネビルをもう好きになっている様子です。
みんなで口々に叫ぶ様子をみながら、一緒に読んでいた5歳の娘は、うれしそうにニコニコしています。集まってきたお友だちと同じように、「ネビル」がどんな子なのかあれこれ想像しているようでした。
そして最後は「やっぱり」のラスト。娘ははじめきょとんとしていましたが、それがまたうれしかったです。