「のこちゃんが生まれた日、のぶこがいいか、かなこがいいか迷った。」
というママの話から、のぶこののこちゃんは、突然、かなこになると宣言したのです。
だから、ママにも「おやすみ、かなこちゃん」と言ってもらって、おやすみをしました。
でも、夜中、ふと目をさましてみると、くまの子、うさぎの子、人形、りす...のこちゃんの小さなお友達が、みんなで、のこちゃんをさがしている。
「のこちゃん」「のこちゃん」と呼びながら、あちこちを探し歩くんですね。
のこちゃんが、どんなに返事をしても、誰も気づかない。
そこで、ふと気づくのです。自分が、「かなこになりたい」と言ったこと。だから、みんな、のこちゃんを探しているんだと。
かなちゃんは見えないし、声も聞こえないんだと。
そして、のこちゃんは、元通りののこちゃんに戻るというお話です。
やっぱり自分は自分、のこちゃんはのこちゃん。
なっちゃんはなっちゃんがいいし、たか君はたか君がいいもんね、と子供と顔を見合わせ、ハッピーハッピーで終わった絵本です。