これまでもルラルさんシリーズで、ルラルさんのことが気になっていました。でもこの本で、ルラルさんが物語を集めているおじさんだと知り、本好きな私は、ルラルさんがますます好きになりました。
ルラルさんは、地底の裂け目を下りていく本を、動物たちに読んであげていました。ところが話の途中で、ねずみの「その穴しってる。」の一言から、外へ穴探しにでることになってしまいます。
ルラルさんは、「最後まで話をききなさい!」なんていいません。気乗りはせずとも、動物たちについていきます。そして外の冒険が終わる頃には、穴探しにはまってしまいます。
この本を子どもに読んだときの反応ですが、まだ「ふ〜ん」みたいな感じでした。これから先、家の中でも外でもゲームを手放せなくなるような思いにかられた時に、もう一度警鐘の意味で読んであげたいなと思いました。
ところでタイトルを見た時、私は「ルラルさんの本棚」のことだと思ったのですが、こどもは「ルラルさんの本、だな」って思ったみたいです。