9・11の追悼を込めて9月の5年生の読みきかせで読みました。
主人公フィリップが綱を渡っている数ページは、
教室が水をうったように静かになり、
みんな息を殺して見入っていたようでした。
私は表紙からもう足の裏がムズムズ落ち着かないです。
しかし、一方で地上400mの世界でカモメとたわむれる彼が
「自由」を感じている…
「自由」か〜。羨ましい限りの生き方。
最後の4ページで9・11をさらっと語っています。
あれこれくどくど事件を説明するよりも、
ぐっと心に喪失感が迫ります。
事実は小説よりも…子どもに向けているノンフィクション作品でこんなに面白いものは初めてでした。