雲から糸を紡いで、布を織る少年がいました。
「くもは 空のおくりもの
すこし もらって
いるだけ おります
とんから とん」
少年は、賢かったので、すこしだけ 糸を紡ぎ
いるだけ 布を 織りました。
少年のマフラーを王さまが見て、王さまが長い長いマフラーを
欲しがり、我がままで傲慢な王さまの要求はどんどんエスカレート
して、王さまのマント、おきさきさまとおひめさまのドレスを作った
ら、空の雲は一つもなくなって雨が降らなくなってしまいました。
おひめさまが、全部少年に返して、少年は、雲を空に返したら
雨が降ったお話でした。なんでも、必要な分だけにしないと大変
なりますね。とても素敵なお話でした。