幼稚園のゲームで先生全員の好きな本を当てる、というゲームがあり、娘の担任の先生(とっても素敵)の好きな本がこれ、ということで早速購入して読みました。童話の域に入るかな。
おはなし、翻訳の仕方、挿絵のどれもすべて文句なく素晴らしいです。
このやんちゃな妹を取り巻く人々の善意、機知に富んだ妹への接し方、そしてきかんぼで頑固な妹がまんまとその手にひっかかるというおもしろさ。
「わたし」であるお姉さんの妹への愛情に満ちたまなざしも感じられていいです。彼女もお母さんから愛情をいっぱい注いでもらったのでしょう、妹に振り回されながらもあたたかくおねえさんらしく応援している様子が感じ取れます。
翻訳もすばらしいです。外国の童話を翻訳にままありがちな固さがなく、気品にあふれた文章です。翻訳者のかたに大拍手。ですます調の訳がこの本をとても上質なものにしあげています。
絵もこれまた素敵。カラーの画集なんかでたらいいのにな、と思っています。
娘のお友達姉妹にまるでそっくりなので思い出して笑ってしまいました。続編もでるようなので是非そろえたいとおもいます。