りんごぼうやは好きなところに自由に行ける虫さんがうらやましいと思っていました。だって自分の力じゃ自分を取り巻く世界を見たくても動くことができないからです。
それをかなしみ泣いていたりんごぼうやにカザミドリさんが気付きました。
カザミドリさんは夜になってから、りんごぼうやを乗せて空を自由に飛び回ってあげました。
空を飛びながらりんごぼうやに色んなものを教えてあげているカザミドリさんの姿は、なんだか小さな子供に色んな世界を教えてあげている親のようでとても心がやさしい気持ちになりました。
3歳の息子に読んであげましたが、普段読んであげている本よりも字も少ないし短いお話でしたが、ブルーナさんの本は単純なようでいてちゃんと子供の受け入れやすくわかりやすい色使いで描かれるイラストと、優しく綺麗な文章でとても内容の詰まっている本だと思います。
何回も読んでとリクエストをしてくる本の一つです。