昼間仕事していて忙しいママは、アリスがベッドに入る時間に買い物に出かけます。
アリスは、そんなママのことがよくわかっているから、ぬいぐるみのくまちゃんを抱いて、言うのです。
「くまちゃん、さあ、おねんねしましょ。ママはすぐに帰ってくるわ。」
自分にも、そう言い聞かせて。
でも、やっぱりママがいないと寂しいんですね。
もうそろそろスーパーかな、今、どこかなと想像しながら、とうとう起き上がり、部屋の入り口まで行き、そして、階段の上に座って、ママを待つ。
そして、最後には、待ちきれなくて、階段を降り、家のドアを開け、外に出て座ってママを待ちます。
自分が小さい頃にも、こういうことがあったなぁ。
お父さんが入院して、つきそいで病院に行っている母親の帰りを首を長くして待ったものです。
まだかな、まだかな、って。
ママのことも気遣い、いい子でお留守番しようとする。でも、やっぱりママがいないと寂しくて寝れない。
そんなアリスのいじらしい様子がとてもよく描かれた絵本。