この牡丹靖佳さんという方の作品、初めて見ました。
気になって調べてみましたが、個展などをなさっているアーティストで、絵本を作成されたのは今回が初めてのようです。
とても独特な美しい絵を描かれています。
登場する1つ1つの家具や動物たちなどはとても細かく繊細なイメージなのに、人物に至っては意外とさっぱり(どちらかというととても単純に)描かれています。
個人的にこの作品で好きなシーンは「雨漏り」を何とかしようとした王さまのお伴たちが、王様の食器を雨の受け皿にしてしまったところ!
いかにも王宮にありそうな高そうで、荘厳な感じの食器がたくさん描かれています。
これは聞けるものなら“雨音”もぜひ聞いてみたいと思いました。
この作品は細かいところまで堪能してみてほしいので、あまり大勢いるところでの読み聞かせなどにはお薦めしたくありません。
どちらかというと、ひとり読みか少人数(お父さんやお母さんが自分の子どもたちに読んであげるとか)で読んでほしいです。