グレーと、淡い雪の風景が一面に広がっています。
少女にとって大切な日。その1日のためにロウソクを灯して祈ってます。
お話全体が静かで重い雰囲気に包まれています。
少女が何を祈っているのかは書いてありません。
でも、きっと大切な何かなのだろうということは想像がつきます。
読んでいるほうは、心が静まりぴんと背筋が張るような気持ちがします。
荒井さんは、気持ちを色で表す人ですが
この本でもグレー・白、そしてロウソクの赤がしっとりした文章と重なって
印象的な絵本になってます。
冬の寒い日に、大人が心静かに一人で読みたい本ですね。
大人向けとして、星5つをつけました。