絵のトーンは決して重くはないのだけれど、今日という日に込めた少女の思いの緊迫感になんだか切実で重大な決意を感じます。
それともこれまでしなければ許されないという、信仰?
一日の幕開けに少女は、身構えた準備を始めました。
眩しい雪景色の日差しの中で、少女が行ったのはロウソクに火を灯すこと。
その火を絶やさずに広げていくために、少女は小さなかまくらを作り続けていきます。
そのロウソクの灯が、少女の心の中に、生活の中に、人生の中に、拡がっていきます。
そして少女は、その灯が消えないように祈り続けるのです。
なんだか、荒井さんの絵本にしては思いテーマ。
絵が重くないのが荒井さん流でしょうか。