沖縄を舞台とした映画「やぎの冒険」。
この映画で、沖縄ではやぎを食べるのだということで驚きましたが、それ以上に監督が中学生であることに、とても驚きました。
プロの大人の中で、中学生が監督として映画を作っていく。
信じられない話ですが、その主人公である仲村颯悟さんについて書かかれた本です。
小学生のころからビデオカメラで「映画」を撮り始めた仲村さん。
独学ながら、映画の基本をしっかりと身につけたこと、ホームセンターに通いながら映画道具を工夫して作ったこと、どれもが映画に対する熱意と探究心があったからこそでしょう。
仲村さん周りに、映画を作るための仲間も集まりました。
そして、アマチュアの世界から、劇場を作るまでに活躍しています。
映画「やぎの冒険」では、仲村さんが撮りたい映画を作るために、大人に対してしっかりと意見をいうこと、登場人物の子どもたちを同じ視点から捕えるために、じぶんの視点にこだわったこと、これはそう簡単にできることではありません。
すべては仲村さんの映画に向ける熱い思いのなせる業だったのです。
子どもたちが、自分の夢を将来どのように実現していくか。
まずは、夢をしっかりと持っているというここでしょうか。
自分の夢を実現するためには、努力や工夫が必要だとも語っています。
自分の夢を自分のものにするためには、しっかりと意見を言うことも重要でしょう。
中学生で映画監督をして、高校に入ったばかりの若者が、とてはっきりと子どもたちへのメッセージを伝えてくれていると思います。