「だいふくもち」という素朴な題ですが、表紙の絵の泥臭さと田島征三さんの作品ならば何かやってくれるだろうと期待感をもって読んでみたら…。
3百年も眠っていただいふくもちが、小豆をくれろというので与えてみたら次々こんまいだいふくもちを生み出して、ごさくは大金持ちに…。
話の展開はさておいて、この方言の口当たりがとても良いのです。
読んでいて気持ちが入ってきます。
欲張ったごさくが、無理に小豆をあたえたらだいふくもちは干からびてしまいましたが、それとともにごさくも消えてしまいます。
よく考えると少し不気味な終わり方。
話の内容も泥臭くて、印象に残りました。