雪が降って、幼稚園はお休みになり、お出かけもできず、遠くにお仕事に行っているパパも帰ってこれず…だけど、やっぱりしんしんと降り続ける雪には心が躍る、そんなウサギの男の子のおはなし。まるで私たちの日常生活での断片を切り取ったかのような、リアリティ溢れる絵で「本当にこのウサギさん親子が隣に住んでるんじゃないだろうか?」って錯覚に襲われそう。(ウサギさんたちが住んでいるのもよく見かけるような集合住宅なのです)
酒井駒子さんの優しいタッチの絵のおかげで、雪が降っているときのあのしーんとした雰囲気がものすごく伝わってきます。雪の降る音が聞こえてきそうなしずかな絵本、冬の寒い日に子供と毛布にくるまって暖まりながらでもぜひ。子供たちもきっと雪が降る日を楽しみにしちゃうと思いますよ。