まつおかさんらしいやさしいタッチで、緑を基調とした絵なので、子どもにも大人にものんびり・ほんわかとした時間を作ってくれます。
虫が食べられたときには、親の方がびっくりしてしまいましたが、1歳という年齢のため、子どもには自然に捉えられたようです(わかっていないだけかもしれませんが)。
食物連鎖にはじめてふれるとき、動物ではショックが大きすぎ、虫で考えることができるのは導入にちょうどよいかなと思います。
また登場する虫たちが、げんごろう・みずすまし・しおからとんぼなど、ややマイナーなもの。
それが、パパを虜にしたらしく、それぞれの虫の特徴を懸命に子どもに語っていました。パパは子どもとの遊び方がよくわからず、ちょっと距離があったのですが、この絵本を通して子どもとふれあえたようです。
全体でのストーリーもさることながら、各ページにドラマがあり、ストーリーで絵本を見ることの難しい小さいお子さんから少し大きい子どもさんまで長く楽しめる絵本だと思います。