ある年、たくさん産まれたペンギンの卵の中に、ひとつだけオレンジ色の卵がありました。おかあさんペンギンは、その卵をしっかりとあたためました。そして、産まれたペンギン、ジェイムズは、オレンジ色をしていました。
一匹だけ違う色をしたペンギンでしたが、仲間と一緒に暮らしていました。そして寒い冬がやってきて、大きな雪の嵐、ブリザードがやってきました。
冷たい氷の上で暮らしているペンギンの様子は、テレビ等で見たことがあります。寒いなか、みんなが寄り添って寒さから身を守ろうとする様子、何度見ても、心を打つものがあります。
そして、ジェイムズは、その嵐の中で、ひとつの役割を果たすのです。
自然の厳しさの中で生きていく動物たちの様子、そして、役割や個性について、教えてくれるものがあります。
人と違うことが、いじめの原因になったりする、悲しい世の中にならないように願っています。
皇帝ペンギンの、身体の色にも、どうやらわけがあるようです。
そして、何よりも私の好きな色『オレンジ』の持つ色の意味、改めて幸せな気分になりました。