この本が今年の課題図書に選ばれたとお聞きして読んでみることに。
小寺さん『だって春なんだもん』もあり、素敵な絵本を作られる方だなあと思っていました。
この絵本の中には自然の中のいろんな「いっしょだよ」があります。
私たちも自然の営みの中の一つで、草や木や空気とも一緒に存在していると改めて感じます。
見返しの木の写真からは、木から伝わる悠久の時の流れを感じます。
ただ、危惧するところは課題図書に選ばれると、一時は大量に印刷されて書店にも図書館にも並ぶのに、ブームが過ぎたら忘れ去られてしまうこと。
そんな意味で課題図書って本にとっては酷な選定でもあるのです。課題図書に選ばれた今年だけでなく来年も再来年も十年先でも子どもたちが忘れたり大人が忘れたりしないように、良さを続けていきたい本です。