モミの木が苗木から成長して、クリスマスツリーになったり、ねずみたちに見聞きしたことを話して聞かせたり、最後には薪として燃やされるまでのお話しです。
しかしこの時間は決して短くないはず。1〜2人の生涯分ほどの長さではないでしょうか。だとしたらいちばんしあわせな夜も経験したモミの木は充分幸せだったのでは、と思います。
バーナデット・ワッツの絵が大変美しく、かわいそうなのだけど時間は優しく流れていくように感じられます。
お日さまの光やかぜにいわれた「ここにいることを、よろこびなさい」という言葉が、身にしみ入りました。