ある日、獣医である竹田津先生のもとへ運ばれてきた目も、耳も聞こえない野生動物子ぎつね。名前はヘレン。
誰が入院治療費を払ってくれるわけでもないのに、ただ運ばれてきた動物を野生に返すためだけに介護される竹田津先生ご夫婦の日々が書かれています。
未知の状態の中で、試行錯誤し、時に葛藤し、ヘレンの気持ちを考えながら愛情深く接する竹田津先生ご夫妻の姿に非常に胸打たれました。なぜこんなにも深く動物を愛せるのだろう・・・そして、野生動物の気持ちを感じられる気がして泣けてきました。
キツネの生態も興味深い本です。
娘が小学生になって自分で読めるときがきたらぜひ読んでほしいと思いました。大人にもとってもお勧めです。