『クリスマス休戦』と呼ばれるこの状況は、果たして本当にあったのだろうか?
戦争をしている最中にこんなことが起こりうるのかどうか、ちょっと不思議な感じもする。でも、そこで交わされるごくごく普通の日常会話を聞いているうちに、ここがどこなのか、どんな状況なのか段々と忘れてしまいそうになる。それほど、ありふれた会話を楽しむ兵士たち。考えてみれば、何も特別な人たちの集まりではなく皆それぞれが、誰かの親であり子供であり、夫であったりするどこにでもいる普通の市民たちなのであるからして、考えられない訳ではないと思えてくる。
そして、物語の後半では、目頭が熱くなるのを感じながら読み進めていくことになりました。
こんなに素晴らしいクリスマスプレゼントが実際にあったなんて、とても心温まる幸せな気持ちに包まれました。