ちびウサギとでかウサギが、お互いをとてもとても好きなことが伝わってくるお話。
ちびウサギが、でかウサギをとても好きなことを全身を使って表現すると、でかウサギも、ちびウサギが好きなことを表現する。体が小さいちびウサギは、とびあがったり、さかだちしたり、はねまわったりしながら、一生懸命「自分の方がもっと好きだ」ということをアピールするけれど、でかウサギのスケールにはかなわない。そして・・・。『ぼく、おつきさまにとどくぐらいきみがすき』とちびウサギ。そう言って寝てしまったちびウサギを抱っこして、『それは、とてもとても、とおくだ』とでかウサギ。
ついに、ちびウサギがでかウサギに勝った!?と思ったけれど、ちびウサギをねかしつけて、そばに横になったでかウサギの最後の一言。『ぼくは、きみのこと、おつきさままでいって−かえってくるぐらい、すきだよ』だって。
お互いが「きみがすき!」とストレートに表現していて、読み進んでいくうちにどんどん幸せな気分になってきます。絵もとても雰囲気があって、話にぴったり。読みながら、自分の子どもがこんなに両手を伸ばして「すき!」っていってくれたら、泣けるぐらい幸せだろうな・・・なんて考えたり。2歳になったばかりの息子には、内容はあんまりわかってないのかなと思いながら、それでも何度も読み聞かせをしています(笑)。いつか言ってくれないかなあ。