相手のことをどれだけ好きかを競うちびウサギとでかウサギ。小さな体をいっぱいにつかって「すき!」という気持ちを表そうとするちびウサギは健気でとっても可愛い!しかしなんといっても・・・
このでかウサギの大人げなさがたまりません!
親子なのか、兄弟なのか、おじいちゃんと孫なのか。とりあえず体も大きくてチビよりも遅くまで起きていられるのだから、でかウサギのほうが年上なのでしょう。しかし、このでかウサギ、絶対にちびウサギに勝たせてあげないんですよね。最後の最後にちびウサギが眠ってしまった後にそっと「でも自分のほうがやっぱりもっと好きだもんね」的な一言を足すのには、思わず笑ってしまいます。
愛らしい絵、きれいな色遣い、シンプルなストーリーと、子どもにも読んであげたい素敵な絵本ですが、これはむしろ子育てを頑張っている&楽しんでいる大人(親・祖父母)のほうが、より共感して楽しめる絵本な気がします。
大人げないほど、君たちのことがとっても好きだよ、息子&娘よ!