図書館で、“おもち”の絵本をさがしているお母さんに推薦した一冊です。
お正月も間近なので、私も書棚から引っ張り出して久々に読んでみました。
ん〜〜〜、やっぱり面白い。
何度読んでも新鮮。
口角が緩んでしまう。
表紙絵の三方に乗っかった鏡餅さんが、沈痛な面持ちで腕組みをしている絵から笑ってしまいます。
臼の中で、杵におもいきりつかれているおもちさんの独白から始まります。
その言い回しが、“……わたくしなんどもあたまをたたかれておりました。”という敬体。
もう、笑わずにはいられません。
兄弟たちが、色々な形で食べられるのを見て、危機感を覚えた鏡もちさんは…。
どんなものにも命を吹き込み、表情豊かなキャラクターにしてしまう“かがくいワールド”に2010年も惚れ続けそうです。