去年の春、夫と娘と共に東北を訪れました。
大川小学校も訪れ、娘と一緒になむなむしてきました。
あの地震以来、娘はとても津波を怖がっていて、どこに
いても「地震が来たらここはどうなる?」とよく訊いてきます。
被災地をただ訪れるだけでもきっと力になれるし、娘も私もきっと
いろんなこと考えることができる・・そう思って訪れたのでは
ありますが、小さな子どもにとってはかなり怖い印象を残してしまった
のかもしれません。
この絵本の、明るいひまわりの黄色を見れば、娘の怖い気持ちも
もっと違ったものに変わるかな?でも、子どもを失ったおかあさん達の
気持ちを思って今度は悲しくなってしまうかな?
松成真理子さんの絵は、こうした、深く、いろいろと考えたり、大切な
人のことを思ったりする絵本によく似合うように思います(『じいじの
さくら山』とか)。
こうして絵本になることで、おかあさんや家族だけでなく、もっともっと
たくさんの人達が子ども達のことを忘れずにいられますね。
ひまわりがこれからもずっとずっと元気に美しく咲いていますように。