南太平洋トンガ王国のザトウクジラ、と副題にあります。
ザトウクジラの親子を撮影していた著者が遭遇した救出ドキュメントでもあります。
比較的警戒心のない親子クジラだったからか、人間の撮影ボートについてきてしまい、
親からはぐれてしまったらしい子どものクジラ。
もちろん、クジラの生態に詳しい著者たちは、懸命に親子を引き合わせようとします。
こんなこともあるのですね。
当の本人たちにはどうも自覚がないようで、そのあたりのギャップも興味深いです。
深い海の色も、水中写真ならではの迫力です。
水中ならではの光線も見事ですね。
何より、ハラハラドキドキの人間の方の息遣いまで感じられます。
クジラへのまなざしもぜひ、感じ取ってほしいですね。