小学1年生のときに担任の先生が読んでくれた『あいうえおうさま』で、すっかり王さまファンになった私。あれから30年、娘が「お母さん、『あいうえおうさま』の本、買って!先生が読んでくれたの!」と興奮して学校から帰ってきたことを今でもよく覚えています。
『王さまめいたんてい』は、いたずら好きでわがままで怒りっぽい…そんな王さまらしさが一番よく描かれている作品だと思います。勉強から逃げ、皆を困らせようとして泥棒騒ぎを企てたのに結局は…。周囲を振り回しても、憎まれ口を叩いても、最後にはちょっとだけ反省して頑張る王さま。その姿はとても愛らしくて憎めない、まさに子供のようです。
「勉強しなさい!」と言うよりもこの本を読んであげる方が効果があるかな?と思える素敵な一冊です。