デパートの本屋さんに立ち寄ったときに、目に入った絵本。
「どうぶつにふくをきせてはいけません」の題。
そして、その横の「動物が動物のオシャレについて考える会」のシールにひかれて手にとった絵本です。
「どうぶつにふくをきせてはいけません。なぜなら・・・」という文章から始まるこの絵本。
開いていくと、1ページに動物の絵、そのとなりに、1行だけの短い文がついているたぶん小さい子むけの絵本なんだと思うんだけれど...
これは、けっこういけてます(^^ゞ
シャレがきいていて、むしろ大人むけじゃないかと思っています。
動物に服を着せてはいけない理由。それは、やまあらしはとんでもないことになる。(針で服がぼろぼろです)
らくだはのせる場所を間違える。(帽子をこぶにのせています)
へびはそこらに置いてくる。(にょろにょろはいまわる間にずぼんが脱げてしまいます)
羊は汗だくになる。(毛深い上に、羊毛のセーターを着るわけですから)
にわとりはややこしいことになる。(はいたズボンの中に卵を産むことになります)
キリンは間がぬける。(首が長いので、ネクタイをたくさん巻いてしまうからです)
動物の絵は写実的で、困っているふうでもなければ、うれしそうでも、悲しそうでもない。
どれも、ひょうひょうとしていて、そして間がぬけている、その絶妙なバランスがまたとてもいいなぁと思う。
ひさびさに、ちょっと笑える絵本でした。なかなかユーモアあふれる本です。
ちなみに、あとがきを見るとね、作者のジュディとロンは、この絵本が2人で作った2作目だそうです。
ジュディとロンは、よほど寒い日に犬がコートを着る以外は、断固として、動物に服を着せてはいけないと思っている、ということです。