まず表紙の絵が好きです。服がやぶれて困ったような情けないような、はたまた自分は関係ないわ、というようなヤマアラシの表情がたまりません。
なぜ動物に服を着せてはいけないかという理由がシンプルに語られていくのですが、風刺に満ちていながらも声高に動物愛護を叫ぶのではないという、とても私好みの絵本です。
子供たちの反応は、『うちのノラ(犬です)に洋服着せたら気が狂ってくるくる走り回っちゃうかもね〜、がはは』でした。犬やネコなどの身近な動物だったら、作者のお二人がどのような痛快な理由をつけてくれるのか知りたいところです。